09/09/27
JR西日本の体質は変わらない
プロ野球ではジャ
イアンツが
リーグ優勝したそうな。隣町のデパートでは2位が確定したドラゴンズの感謝セールのポスターが貼られていました。クライマックスシリーズなどというものが
できてから、リーグ優勝の意味も感激も相当薄れたように思われます。
自民党の総裁選も盛り上がらないなあと感じるのは私だけでしょうか?テレビはあまり見ませんがネットで読む記事では大きな扱いになっていません。マ
スコミ報道を見る限り自民党の凋落は相当なもののようです。
神奈川、静岡県選挙区の参院補選や首長選挙でも変化が出ているようです。
自民党とともに野党に転落した公明党は、自民との選挙協力を続けるのか独自候補も出すのか微妙な立場だそうです。
前回、自・民・公・社などいわゆる「共産党を除くオール与党」で当選した首長の立場も、政権与党となった民
主党が自民党との相乗りをしなくなったために複雑そうです。
さて、JR西日本・福知山線事故にかかる事故調査委員会への買収、改ざん工作の内容が明らかにされてくるにしたがって、会社の腐った体質が明らかになって
きています。
◆責任より保身
昨日も書いたように、山崎正夫・JR西日本社長(当時)は事故調の国鉄OB・山口浩一委員(当時)から、事故調の報告書の内容が「事故現場のカーブを急
なカーブに付け替えたときATSを設置していれば事故は防げた」となりそうだとの情報を得て、急なカーブへの付け替え、ATS設置の責任者として罪を問わ
れると思ったのでしょうか報告書の改ざんを要求しています。
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今回の問題では、山口元委員が山崎前社長に対して、公表
直前の07年4〜5月ごろ、報告書案の事実認定や原因にあたる部分を提供。また、
山崎前社長は報告書の「現場のカーブにATSがあれば事故は回避できた」などの記述について削除などを求め、山口元委員が委員会で内容の修正を要求する発
言をしていたことなどが明らかになっている。
----------------------「事故調漏えい:JR西前社長 内部での議論やり取りも聞く」(毎日新聞 09/09/26)
下記の読売新聞の記事は、山崎社長(当時)の保身だと識者のコメントを載せています。
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警察庁と運輸省(当時)が1972年に交わした「覚書」
では「事故調は捜査機関からの鑑定依頼があったときは、支障のない限り応じる」と規定され、刑事事件で調査報告書が証拠に使われたケースもあった。
東海大法学部の池田良彦教授(刑法)は「証拠採用を恐れ、自分の責任を追及されかねない部分を『隠してほしい』という意図が働いたのではないか」と指摘
し、「だからこそ委員は捜査対象になり得る当事者と直接会うことは不適切と考えるべきだった」と話した。
----------------------「福知山線事故の報告書漏えい、なぜ今公表?」(読売新聞 09/09/27)
◆JR西の犬となった山口浩一委員(当時)
JR西日本の山崎正夫社長(当時)から接触をされ、公開前の情報を漏らし、報告書の改ざんを要求されるといつもは発言しない委員会の場で山崎社長(当
時)と同じ言葉を使い修正を主張していたそうです。
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関係者によると、元委員は普段発言が少なく、再発防止に向け事故調がATS整備を「建議」した2005年9月の中間報告の際には異論を唱えなかったが、
最終報告書をまとめる直前になって突然、前社長と同じ言葉を使い削除を主張。
-------「元委員、接触前は異論なし=前社長と同じ言葉で削除主張−最終報告前・福知山線事故」(時事通信
09/08/26)
◆情報隠し
他所からは違法と知りながら情報を盗むのに、自分に都合の悪い情報は隠蔽するとは事故の反省は言葉だけのものだったのでしょう。
1996年の函館線の脱線事故直後に開かれた社内会議で「函館線の事故はATSが設置されていれば防げた」との会議録を事故調に出していなかったそうで
す。
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今年5月に神戸地検が本社などを家宅捜索した際に、未提出の2枚が確認された。JR西は「求められた資料とは違うと担当者が判断したとみられ、意図的に
隠したものではない」としている。
関係者によると、事故調はATSの設置基準など整備に関する文書の提出を要求。この会議の資料9枚のうち、同社はATSの機能を比較・解説した「付属資
料」2枚を提出しなかった。
函館線の事故は96年12月、半径300メートルの急カーブでスピードを出し過ぎた貨物列車が脱線した。JR西はこの直後に、尼崎事故の現場カーブを半
径600メートルから304メートルに付け替えた。
----------------------「JR西、96年の資料出さず 『ATSで防げた事故例』」(共同通信 09/09/26)
繰り返しますが、半径600mのカーブを304mの急なカーブに付け替えた時の鉄道本部長は山崎正夫社長(当時)でした。
遅くとも1996年の函館線の事故直後から、JR西日本はこの事故を予測することができたということです。
それから事故が起こった05年までおよそ10年もATSを設置することなく放っておいたのです。亡くなった方は死に切れませんね。命を救われた方は心に
も身体にも大きな障害を抱えて暮らしておられるそうです。
「求められた資料とは違うと担当者が判断したとみられ、意図的に隠したものではない」などと個人の責任に転嫁して納めよ
うとする根性は、事故当時に事故の責任を運転手に押し付けようとした体質と何も変わっていません。
◆「犯罪」は組織的
JR西日本の幹部が、事故対応を担当する土屋隆一郎副社長の指示で、事故調の鉄道部会の佐藤泰生部会長(当時)に接触し情報を取っていたそうです。
嗚呼、腐るところまで腐った会社だということが明るみに出てきました。
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尼崎JR脱線事故の報告書漏えい問題で、JR西日本の技術部門幹部を歴任した鈴木喜也東京本部副本部長(55)が2006年8月ごろから最終報告書が公
表される07年6月にかけ、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(現運輸安全委員会)の鉄道部会長だった佐藤泰生元委員(70)に10回前後会い、食事を
ともにしていたことが26日、分かった。
鈴木副本部長が同日夜、都内で記者会見して明らかにし「軽率で不適切だった」と謝罪した。
事故の対応を担当する土屋隆一郎副社長(59)から「最終報告に向けたスケジュールや調査内容など、聞けることは聞いてくれ」と頼まれ、部会長との面会
予定や聞き出した内容を本社内の「福知山線列車事故対策審議室」に逐一報告していたという。会社ぐるみで事故調査委に食い込みを図ったとみられる。
--------------------「事故調部会長にも接触 JR西、会社ぐるみか」(共同通信 09/09/27)
07年4月当時の事故調査委員の担当と出身は朝日新聞に掲載されていますが、航空部会は部会長を含め6人の委員のうち業界出身者は全日空出身者が1人だ
け、鉄道部会は部会長を含め4人の委員のうち3人が旧国鉄出身者です。
調査委員会は専門性が必要なために鉄道会社出身者を委員にする必要があるのでしょうが、これでは泥棒の取調べを泥棒にさせているようなものです。
◆なぜ、この時期の公表
JR西日本の情報改ざん工作、事故調委員からの情報漏え
い事件は25日に発表されましたが、現・運輸安全委員会や神戸地検らの意思が働いているものと思われます。
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実は、遺族らは在宅起訴された山崎前社長に関する捜査記録の閲覧を神戸地検に申請していた。当初24日に開示予定だったが、神戸地検は「空いている部屋
がない」との理由で、日程を28日に変更していた。
開示記録には山口元委員の供述調書も含まれているとみられている。遺族は「推測だが」と断った上で、「私たちが先に知れば『漏えいを隠していた』と大騒
ぎになる。それを避けるために開示日程が変更され、その間隙(かんげき)を突いて発表したのではないか」と話した。
これに対し、運輸安全委関係者は「前原国交相の就任直後に報告して公表したかったが、八ッ場(やんば)ダムや日航の問題などがあり、日程がずれ込んだ」
と説明した。
----------------------「福知山線事故の報告書漏えい、なぜ今公表?」(読売新聞 09/09/27)
政権交代の影響で官僚たちが情報を小出しにしつつあるのでしょうか?
旧政権の下で隠蔽されていたことや、不正を明るみに出し、その責任を厳しくとうことが大事だと思います。
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