09/04/08 交々のこと
3月末より体調を崩し入院をしていたために更
新が滞っていました。
書きたいことはたくさんありますが、項目を書き並べることとします。
◆高速道路割引
ETC搭載の乗用車の高速道路利用料金を1000円にする愚策が行われています。
およそ5000億円の財源は、俗に「埋蔵金」といわれる借金(国債)の返済のためのものです。
CO2の削減目標はどうなったのでしょう。選挙目当ての付け焼刃の愚策ではないでしょうか?
◆俳壇、歌壇
入院先の病院の売店では朝日新聞を売っていませんでした。毎日新聞の俳壇、歌壇を含め紹介します。
<3月23日付・朝日新聞>
◇囀や墓誂えて逝き給ふ(神奈川県・川村みどり:大串章選)
◇モノレール春の速度でありにけり(日野市・河野さつ子:長谷川櫂選)
◇右折するタイミングまた失うは大縄跳びのトラウマならん(直方市・石井信男:佐佐木幸綱選)
◇若いってそんなに得なことなのか言い返せずに帰り来たりぬ(京都市・敷田八千代:永田和宏選)
◇赤きマフラー捲きて小雨の坂を急ぐ白きをまきて兄は戦死(し)せり(逗子市・柵木安正:永田和宏選)
◇仕事なく花壇のベンチに男らの寝転びて見る疵のなき空(大分市・工藤ミヨコ:馬場あき子選)
<3月29日付・毎日新聞>
◇立春や諸手(もろて)つばさに一輪車(羽生市・柴崎加代子:鷹羽狩行選)
◇初午(はつうま)や日向を選び立ち話(茅ヶ崎市・吉田哲也:鷹羽狩行選)
◇若者の合掌長く初日かな(洲本市・小川吉祥子:堀口星眠選)
◇腰の金具ときに光りて冬空に若者ひとり鉄骨を組む(前原市・大江俊彦:篠弘選)
◇いく度も子を叱る声ひびく夕懐かしみつつ歩み留めぬ(愛西市・坂元二男:伊藤一彦選)
◇いつまでも正規になれぬ娘(こ)は今も百均ショップを卒業できず(町田市・冨山俊郎:伊藤一彦選)
◇ぼんやりときのふの酒を思ふときわたしはまるで耳のない貝(鎌倉市・大西久美子:加藤治郎選)
◇基本的に疑いの目で見てるからをんなの勘はよく当ります(堺市・石井宏子:加藤治郎選)
<4月5日付・毎日新聞>
◇村中が雪解(ゆきげ)雫(しずく)の中に住む(可児市・金子嘉幸:堀口星眠選)
◇去るものは去る三月となりにけり(浜松市・宮田久常:鷹羽狩行選)
◇おさわがせ給付金なぜ社会世のため使わないのか政府のばかきわまれり(高槻市・つましい生活者:河野祐子選)
◇不条理に反対できる勇気なく下向きおりぬ我が足近し(町田市・宮沢洋子:加藤治郎選)
◆新社会人へのメッセージ
毎年4月1日の日経新聞にサントリーの「さあ、酒を飲もう」という趣旨の広告が掲載されています。
「その仕事は ともに生きるためにあるか。」
新社会人おめでとう。
君は今春、どんな仕事に就いただろうか。どんな仕事、職場であれ、そこが君の出発点だ。
今、世界は経験したことのない不況にある。金を儲けるだけが、自分だけが富を得ようとする仕事が愚かなことだと知っていたはずなのに、暴走した。なぜ止
められなかったのか。それは仕事の真の価値を見失っていたからだ。人を騙す。弱い立場の人を見捨てる。自分だけがよければいい。それらは人間の生き方では
ないと同時に仕事をなす上でもあってはならないことだ。仕事は人が生きる証しだ、と私は考える。働くことは生きることであり、働く中には喜び、哀しみ、生
きている実感がたしかにある。
だから出発の今、真の仕事、生き方とは何かを問おう。
その仕事は卑しくないか。
その仕事は利己のみにならないか。
その仕事は多くの人をゆたかにできるか。
その仕事はともに生きるためにあるか。
今何より大切なのはともに生きるスピリットではなかろうか。一人でできることには限界がある。誰かとともになら困難なものに立ちむかい克服できるはず
だ。会社とは、職場とはともに働き、生きる家である。仕事は長く厳しいが、いつか誇りと品格を得る時が必ずくる。笑ってうなずく時のために、新社会人の今
夜はともに祝おう。
その日のために、皆で、ハイボールで乾杯。
伊集院静
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